フランス シャンパーニュ地方
紹介:小永井
健吾
ヨーロッパの中心に位置するこの都市は、西洋の歴史に常に登場し、重要な役割を担ってきました。イタリアとフランドル地方(ベルギー)を結ぶルートでもあり、文化の最先端を行く街でした。当然、ワインの文化にも大きな礎を築くことになっていきます。
シャンパーニュはいまやスパークリングワインの代名詞となっておりますが、元々は赤ワインで有名な産地でした。
パリからたった100キロという環境は、現代のような輸送機関を持たない16世紀のフランス貴族社会にとって、一番の魅力とされました。これにより、シャンパーニュのワインは一斉を風靡したといわれています。
といっても、この当時はスティルワイン。ドンペリニョン僧が発泡性ワインを見つけるのが17世紀ですから。
17世紀後半から徐々にシャンパーニュが有名になっていき、各国王室の結婚式やF1の表彰台でも定番になり、ここ日本でも消費量が順調に伸びている現状です。
本場フランスでは、レストランやカフェを中心に、そうした有名シャンパーニュに並んで、小さな生産者がこだわって造った上質なシャンパーニュが、気軽に楽しめるようにサービスされています。
私たちはこういったものを日本にももっと伝えたいと考えました。特に自分の手で葡萄栽培から醸造、瓶詰めまでを行う生産者、さらに、その環境を十分に活かしたシャンパーニュを産み出す造り手にスポットを当て、ドメーヌ・シャンパーニュとして日本に紹介しました。
一番の違いは葡萄畑。
小さな造り手は人手が無いので、自分の村内や周辺の村でしか葡萄栽培できません。大きな生産者は広範な地域内で所有し、また、葡萄栽培家から葡萄の状態やジュースの状態で購入します。
小さな造り手はいやおうなしに地域の特徴が出ます。大きな生産者はバランスの取れた味わいになります。
また、葡萄は栽培場所によって質が著しく変わります。
平地、斜面、山頂、川の近く。また、斜面の向きの東西南北。
小さな造り手はこれが限定されますので、良い畑を所有する造り手を見つければ、上質の葡萄からできたシャンパーニュであることが確約されます。
もちろん、他にも多々違いはあります。
しかし、葡萄というキーワード一つをとっても、全く違ったスタイルの造り手が共存しているという現実は、感じ取っていただけるのではないでしょうか。
選択肢はまだまだ広がります。
わざわざ狭める必要は、ありませんよね。
今日、ネゴシアンの造るシャンパーニュが大勢を占めている中、小さな生産者やこだわりの生産者を含めて、シャンパーニュの楽しみを新たにしてみてはいかがでしょうか?
そういった動きは徐々に浸透してきています。今後もますます広がること、間違いなしです。

